そもそも、題名にあるULEZってなぁに? ロンドンのULEZ(Ultra Low Emission Zone)とは、超低排出ゾーンのことです。ロンドンの空気質を改善するために、排出ガス基準を満たさない車両には通行料金が課せられる規制区域です。現在はロンドンの中心部だけでなく、北環状道路と南環状道路の内側にも適用されています。 混雑課金・渋滞税 ただでさえCongestionチャージ(混雑課金・渋滞税)で、ロンドン市内の渋滞緩和のために設けられた道路課金が取られるのに。。。 Congestion チャージとは、月曜日から金曜日の午前7時から午後6時まで、土日と祝日の午後12時から午後6時まで、渋滞区域内を走ると、1日15ポンドの料金がかかります。一部の車両や住民は割引や免除が受けられます。 ULEZの拡大がいよいよ実施! 今回、話題になっているのは2023年8月29日(火)、そう、今日からそのULEZの範囲を郊外まで広げますっていう施行。 範囲はどのぐらいに広まったの? 下の地図の白い点線内はCongestionチャージ、赤い点線内の緑の区域が今までのULEZ区域。それが今日から、緑の点線内の青の部分まで広がります。 引用元:BBC ULEZっていくら払うの? これって、車が必要な郊外にすむロンドン住民にとっては最悪のルール。 要するに車を持っていて、ULEZ圏内に住んでいる人は、一日中運転しない日は料金は免除されるけど、運転してしまうと1日12.5ポンドの料金がかかるってこと。 え〜!!そんなの耐えられない!子供の送り迎えで車は必要だし、インフレで車の維持費も上がっているのに、平日毎日運転したら、ULEZで月々の支払いは250ポンドを下らない! ロンドン市長の排気ガスによる環境汚染で苦しむ病気の子供たちを考慮しての策らしいが、郊外に住む多くの貧困層や、子供の送り迎えが必要な家族をもつ家庭、年金受給者たちの暮らしをさらに圧迫することも考えて欲しい。 ULEZ免除になる車とは? ただし免除になる車もあるらしい。 ULEZ免除になる車は、以下のような車です。 製造年月が40年前のもの(1975年以前) 電気自動車やハイブリッドカーなどの低排出ガスの車 重量が3.5トン以上の車 基本的に、16年以内のガソリン車や6年以内のディーゼル車は、すでに排出ガス基準を満たしていて、これらの車は、ULEZ免除対象車になります。 あなたの車が免除になるかどうかは、Transport for Londonのウェブサイトで確認してみてください。 最後に 日本では、車検の頻度が、10年を超える車は増え、それをきっかけに車を買い替える傾向がありますが、このロンドンのULEZ区域拡大は17年以上のガソリン車、7年以上のディーゼル車を所有する人にとっては買い替えを余儀なくされる可能性が高くなってきました。車業界にとっては嬉しい話かもしれません。しかし、我々の一般庶民にとってはローンを組んだりして、固定費増大で頭が悩まされます。ここから2、3年は車買い替えの需要で、注文が間に合わないとかもありそうですね。期限に近づいている車をお持ちの方には早めの対策を練られることをお勧めします。
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