こんにちは。イギリスの郊外で、小さな家庭菜園を楽しんでいます。 広い空と、なだらかな丘。羊たちがのんびり草を食む風景を見ていると、ここが国土の70%を農地が占める国だというのも、納得できる気がします。それなのに、農業がイギリス経済に占める割合はわずか1%未満。そんな話を聞くと、経済とは不思議なものだなあと思わずにはいられません。 私が借りている小さな畑も、そんなイギリスの田園風景の一部。忙しい毎日の合間を縫って、野菜や果物を育て、草むしりに追われながらも、季節の移ろいを感じられるこの場所が、大切な癒しになっています。 今日は、そんな私の小さな家庭菜園から、イギリスで育てやすいおすすめの果樹5選をご紹介します。果樹は一度植えれば、毎年楽しめるので、のんびりガーデニングをしたい方にもぴったりですよ。 なぜ家庭菜園に果樹がおすすめ? 「畑」と聞くと、野菜作りを思い浮かべる方も多いと思います。もちろんトマトやズッキーニを育てるのも楽しいのですが、果樹にはまた違った魅力があります。 毎年、少しずつ大きく育つ様子を楽しめる 花の季節も、実のなる季節も、長く楽しめる うまく育てば何年も収穫できる 手間は野菜より少なめ!(草むしりはありますが……) 果樹は、庭や畑に「季節のリズム」をもたらしてくれる存在です。春には可愛い花が咲き、夏から秋にかけて実が色づき、冬は葉を落として静かに休む。そんなサイクルを間近で感じられるのは、何とも言えない贅沢な時間です。 【イギリス家庭菜園】おすすめの果樹5選 それでは、私自身の経験も交えながら、おすすめの果樹を紹介していきますね! 1. リンゴ(Apple) まず最初におすすめしたいのは、やっぱりリンゴです。イギリスは昔からリンゴの名産地。気候もリンゴ栽培にぴったりなので、とても育てやすいです。 【ポイント】 日当たりが良い場所を選びましょう。 品種によって甘みや酸味が違うので、好みに合わせて選べます。 自家受粉できる種類もありますが、2本以上あるとより実がつきやすいです。 私の畑にもリンゴの木が3本あります。春に咲く白い花も可愛らしく、秋には赤く色づいた実を収穫する喜びは格別です。 2. 洋梨(Pear) リンゴと並んで人気なのが、洋梨(ペア)です。イギリスでは「コンファレンス(Conference)」という品種がとても有名で、スーパーでもよく見かけます。 【ポイント】 風通しの良い場所に植えるのがコツ。 少し剪定(せんてい)が必要ですが、慣れれば簡単です。 完熟してから収穫するよりも、少し青いうちに採って追熟させると甘みが増します。 洋梨のとろけるような甘さは、手作りのタルトやジャムにもぴったりですよ。 3. ラズベリー(Raspberry) ラズベリーは、初心者にもおすすめの果樹です。正確には「低木」ですが、毎年どんどん増えて、たくさんの実をつけてくれます。 【ポイント】 半日陰でもよく育ちます。 一度植えると毎年収穫できるので、とても経済的。 支柱やトレリスを使うと、きれいに仕立てられます。 ラズベリーはジャムにしたり、ヨーグルトに入れたり、ちょっとしたお菓子作りにも大活躍!摘みたての実は、市販品とは比べものにならないくらい香り豊かです。 4. ブラックベリー(Blackberry) ラズベリーと同じベリー系で、ブラックベリーも育てやすく、おすすめです。野生種も多いので、イギリスの田舎ではあちこちで自生しているのを見かけます。 【ポイント】 トゲがある種類も多いので、苗選びは注意しましょう(「ソーンレス」というトゲなし品種もあります)。 ツルが伸びるので、フェンス沿いやアーチ仕立てにするとおしゃれです。 たくさん採れたら、ジャムやスムージーに! ブラックベリーの濃厚な甘酸っぱさは、イギリスの夏の味そのものです。 5. プラム(Plum) 最後にご紹介するのは、プラムです。日本のスモモに似た、みずみずしい果実が特徴です。 【ポイント】 寒さに強く、イギリスの気候にぴったり。 春の花がとても可愛く、観賞用にも楽しめます。 実がつきすぎたら、少し間引きしてあげると、大きな実が育ちます。 プラムは、そのまま食べるのはもちろん、焼き菓子に使っても絶品です。簡単なクランブルケーキを焼いて、ティータイムに楽しむのもおすすめですよ。 小さな畑が教えてくれること 最初は夢中で、何もかも楽しかった家庭菜園。でも、月日が流れ、仕事や日々の忙しさに追われるうちに、畑に通う回数も減っていきました。 [...]
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