パフィンという鳥をご存知ですか? まるっとしたボディに、同じくまあるい目がふちどられて少し垂れ目のような。おしゃれに明るいオレンジのくちばしと色、ちょっと不器用そうに見える羽ばたき。 こんな鳥です。 パフィンはその愛らしさから、バードウォッチャーではない人々からも人気なのです。とても可愛いですよね。 パフィンに会える場所 メイ島 スコットランド、エディンバラの北側、フォース湾が北海に開けるそこにある、メイ島(Isle of May)は、そんなパフィンに会えるところの一つとして、大変人気です。 パフィンは1年のほとんどを海の上で過ごす鳥ですが、繁殖期にはパートナーと再会し、子育てをするため巣の作れる陸地へ飛んできます。スコットランドのあちこちの島に帰ってくるところが見られますが、このメイ島へのツアーは比較的アクセスが容易かと思いご紹介したいと思いました。 さらに、メイ島は自然保護区に指定されている島で、パフィンだけでなく、たくさんの野鳥の楽園になっており、その規模、鳥の数は初上陸の際には目を疑うほどでした。 「パフィン1羽でも見れたらいいな」という気持ちでツアーに参加しましたが、メイ島到着間近になるとパフィンの弾幕が空を舞い、上陸すれば、そびえ立つ崖にパフィンパフィンパフィン。 パフィンは地中に穴をほったり、自然にある横穴や崖を利用して巣作りをするので、島の訪問者は、巣に近づきすぎたり、踏み荒らしてしまうことのないよう、決めれられた道のみを歩くことになります。 右を向いても左を向いても上を向いても下を向いてもパフィンです。 こうして、パフィンが佇んでいる姿も、仮に出る姿、海に浮かぶ姿、餌を咥えて待つ姿、さらには、天敵であるカモメに連れ去られるところと、余すことなく観察ができました・・・。 自然保護区であるメイ島 他にも、約2時間半の滞在4000歩くらい小さな島をうろうろ、ビジターセンターで紹介されているほぼすべての鳥10種類近くを見る事ができ、日帰りで大自然を楽しみたいという、私の気持ちを存分に満たしてくれ、大満足でした。 帰りのボートからは、アザラシも。 メイ島 Isle of Mayへアクセス 今回参加したボートツアーは、アンストラザー(Anstruther)から、1時間ちょっとのボート旅でした。アンストラザーは、セント・アンドリュースからアクセスが容易なので、セントアンドリュースを訪れる際に、一日足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。[アンストラザーからのボートツアー] また、エディンバラから電車で簡単に行くことのできるノースバーウィックという街からも、ボートツアーが出ています。エディンバラからのアクセスが容易なのと引き換えに航海時間が長いので、大変船酔いしやすい私は先述のアンストラザーから、ツアーを予約しました。[ノースバーウィックからのボートツアー] どちらの小さな港町にも、お土産屋さん・ビジターセンター、またはフィッシュなどをいただけるパブなんかがありますから、ツアーの前後に少し歩くのも楽しいと思います。 私はとある年のこの1日をきっかけにして、バードウォッチングの沼に片足、の親指、の先くらいを入れてしまいました。歩いて鳥たちを見てもあれこれ名前を覚えているほどでもないのですが、鳴き声の違いに気づいたり、写真を撮って後でググったりするようになってきているのです。 鳥を見ていると、シニアバードウォッチャーによく声をかけられるのですが、会話も楽しくなってきました。 来年あたりには双眼鏡を買っているような気がします。 そうなりましたときには、たのしく、どんどんスコットランドの自然を紹介したいと思います!
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