皆さん、こんにちは。Akiiikoです。 いま、フランスはドルドーニュ県にいます。 ドルドーニュ え?どこ??と思った方!こちらです↓ ウィキペディアより拝借いたしました 車で来たので南ロンドンからドーバーまで、そこからフェリーで海峡を渡ってカレーへ。そこからゆっくり休憩したりして10時間ほどかけて到着。 ドルドーニュ県は、ワインで有名なボルドーのあるジロンド県の隣に位置しています。 県の面積の約半分が森林に覆われていて、川や丘もあり、景色はとても美しいです。 そしてなによりも驚くのが、この地域にある洞窟の多さ。何百もの洞窟があるようです。(いくつあるのか調べましたが、「Hundreds」としか載っていませんでした。。。) その中でも最も有名なラスコー洞窟へ、今回行ってみました。 ラスコー洞窟 (Grotte de Lascaux) この洞窟は約全長200メートルの洞窟。1940年に4人の少年とその飼い犬によって発見されました。長く伸びた洞窟の中に点在する大きな空間には、沢山の動物などが所狭しと描かれています。 描かれている動物は、ウマ、牛、バイソン、ヤギやトナカイ、鹿など。そして幾何学模様も含め約500点もの絵が描かれているのだそうです。 1940年に発見されてから第二次世界大戦などがあり、48年に一般公開されることとなりましたが、人間の吐き出す二酸化炭素、また靴の裏や手についている菌によって洞窟内が劣化。洞窟壁画を守る為、1963年には一般公開は閉鎖されることとなりました。それは今でも変わらず、私たちが見ることが出来るのは、99%の精巧さで作られたレプリカの洞窟とその壁画になります。 今回訪れたのは、ラスコー4=Lascaux IVと呼ばれるもの。ガイドによるツアーも素晴らしく、ミュージアムもミニシアターも併設されていて設備もGREAT。ラスコー洞窟壁画のことを深く知ることが出来ます。 ラスコー洞窟壁画 この壁画群は、旧石器時代のクロマニヨン人によって描かれたもの。 約20,000年前に描かれたものです。 2万年前!!! 白、赤、黄色、茶色、炭やマンガンを使用した黒、が使われていて、様々な技法が用いられています。 遠近法や、同じ胴体の動物に違う角度の頭を付けることで動きを表現したり、右から左へ何体もの違った動きの動物を描くことで躍動感を付けたり。。。 漫画の祖は鳥獣戯画というのを聞いた事があるけど、いやいや、こちらは20万年もの! 本当に素晴らしかったです。 謎も多きラスコー洞窟壁画 このラスコー洞窟壁画は、絵のタッチやスタイルが一定していることから、これはある決まった一族が(約500年のタイムラインの間に)描いたものだと考えられているのだそう。 でもそもそも何故、なんのために描いた? この洞窟には人間が殆どか描かれていないのですが、 それは何故。。。? そして至る所に描かれた幾何学模様も、 どういった意味を持つのか。。。? なぞが詰め込まれたこのラスコー洞窟。 想像力が掻き立てられます。 2.5万年前ごろに出来上がったとされるこの洞窟に、2万年前ごろに描かれた洞窟壁画。自分史上最古の絵画を前に、人類の歴史のスケールの大きさと私たちが生きている年数のちっぽけさに驚愕し、その時代から続く、人類のアートへの探求に心躍らされるのでした。 それではまた。
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